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大都会が大都会である理由(後編)

つづき

 

横浜は大都会であった。

電車の本数も多いし、路線もいっぱいある。歴史的な建物も多く、観光客は多い。

 

では、なぜ横浜は大都会になったのだろうか。

というか、横浜はいつから都会になり始めたのだろうか。

横浜が都会になったのは江戸時代も終わりがけのころ、ペリーの来航がきっかけだった。

ざっくり言えば、当時のアメリカは日本に対して、アメリカ人が日本に入ってこれるようにしてくれー(そして商売させてくれー)という交渉を持ち掛けてきており、その中の交渉の一環として神奈川での開港されることになり、それが現在の横浜であった。

 

横浜の歴史はそこから始まる。

つまり、横浜は、開港によって商業が興ったこと、また一大消費地である江戸に近かったために、商人がたくさん集まり、商業が活発になったために街が発展していったのだと考えられる。

港の開港による商業の発生と、消費地との近さが、現在の横浜を生み出したのだ。

 

港が開港→商人が集まる→江戸が近い→需要が大きい→供給を増やす→商人が増える→町の規模が大きくなる

ということで、横浜の街は発展していった。

街が発展すれば交通網も発達し、さらには最先端のものが集まる街として見物客も増える。時代が下っても、当時つくられた遺構を観光資源化することによって観光客を呼ぶことができる。しかも、人口の多い江戸(東京)から近く交通網も発達しているため、呼び込む手間は少なくて済む。

 

そういうわけで、横浜は今現在、日本有数の大都市に数えられているのである。

 そしてこのような発展は、供給が需要に追いつくまで成長を続けると考えられ、そのため東京が栄え続ける限り、横浜もまた栄え続けるであろう。

 

 

羽島に繋がるものはないだろうか

現在の羽島は大都市なんかではなく、ただの地方中小都市に過ぎない。

しかしながら、前述の横浜と近しい点は幾つかある。

1つは、名古屋という東海地方有数の人口密集地が近くにある点。

もう1つは、それなりに整備された交通網(新幹線、名鉄線、高速道路、国道21号線)である。

では、横浜にあって羽島にないものとは何だろうか。

それは、産業である。

製造業でも、観光産業でもなんでもよいのだが、人が集まる理由自体が、横浜に比べて羽島には圧倒的に存在しない。

逆に言えば、羽島で富を生み出す何かが存在し、それを既存のインフラを利用しながら名古屋という一大消費地で消費させることができれば、現在の地方中小都市の座から、多少なりとも昇格ができるのではないだろうか。

 

横浜観光をして、ざっくりとこんなことを考えたのであった。

 

おわり